診療案内

 

保険外診療について

一般皮膚科

>?尋常性疣贅(イボ) >?伝染性軟属腫(水イボ) >?爪白癬(爪水虫)
>?陥入爪(巻き爪) >?マダニ刺咬症 >?虫刺症
>?ドクガ皮膚炎 >?アタマジラミ&ケジラミ >?疥癬
>?脂漏性皮膚炎 >?尋常性ざ瘡(ニキビ) >?接触性皮膚炎(かぶれ)
>?アトピー性皮膚炎 >?ジンマシン >>?皮脂欠乏性湿疹
>?帯状疱疹予防ワクチン(水痘ワクチン)    

尋常性疣贅(イボ)

ウイルスによる感染症です。液体窒素による凍結療法、モノクロロ酢酸、グルタルアルデヒド、液状フェノールの塗布、ビタミンD3軟膏の密封療法、スピール膏の貼付、ヨクイニン(ハトムギエキス)の内服などを単独あるいは組み合わせて治療を行います。1~2週間間隔での治療が必要となります。小児でも痛みのほとんどない治療を行うことができます。

伝染性軟属腫(水イボ)

ウイルスによる感染症です。かゆみを伴うことがあり、掻くことでアトピー性皮膚炎や乾燥肌の人では、皮疹の数が急激に増えることがあります。(麻酔テープを2時間ほど貼ってから)ピンセットで除去する方法、40%硝酸銀ペーストを塗布する方法、20%乳酸ジェルを塗布する方法、液体窒素で凍結させる方法などで治療を行います。プールのビート板やタオルなどで感染することがあります。

爪白癬(爪水虫)

爪表面に限局した爪水虫は、外用薬を塗るだけで治る場合もあります。ただし、爪水虫の治療は、抗真菌薬の内服が中心です。爪水虫に似ている病気として、爪乾癬、扁平苔癖などがあります。そのため、爪水虫の診断には、顕微鏡や真菌培養で白癖菌の存在を確認する必要があります。内服治療薬として、テルビナフィンあるいはイトラコナゾールが用いられます。いずれも、血液検査を行いながら投与します。基礎疾患などの関係で内服治療ができない場合もあります。

陥入爪(巻き爪)

原因として一番多いのが深爪です。靴の影響や遺伝などが関係している場合もあります。当院はできるだけ手術をしないで治療を行っています。軽いものはテーピング法や綿球挿入法などを行います。痛みの強いものや彎曲の強いものは、超弾性ワイヤー法やガター法、アクリル人工爪法などで治療します。保険外治療となる場合があります。

マダニ刺咬症

5月~7月頃に多く、くび、腹部などの軟らかい部位に刺咬、吸血し、1週間程度で自然に脱落します。デキモノができたといって来院される方もいます。咬器がのこぎりのようにギザギザで、無理に取ろうとするとその部分が残り、後で感染や異物肉芽腫の原因になることがあります。また、ライム病の原因となるスピロヘーターを持っている場合があり、必要に応じてペニシリン系、テトラサイクリン系抗生物質の内服を行います。

最近では、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が問題となっています。まだ、北海道での発症例はありませんが、マダニ刺咬後に高熱、腹痛などの症状が出現するウイルス性疾患です。今後、注意が必要です。

虫刺症

蚊、ブヨによる虫刺症が一般的です。夏、森林や海辺で、ヌカカに刺されて来院される方が多くいます。北広島、長沼周辺では5~6月にかけて雀や野鳥が換気孔や軒下に巣を作ります。その際、巣の中にトリサシダニ、スズメサシダニといったダニが発生し、換気孔を通して室内に落下し、寝ている時、あるいは軒下を歩いた時に刺されることがあります。その他、イエダニ、南京虫(トコジラミ)による被害が時折見られます。犬、猫を飼っている方は、ネコ疥癬、イヌ疥癬、ネコノミ、イヌノミに注意が必要です。

ドクガ皮膚炎

北海道では6~8月頃に被害が多く見られます。幼虫(毛虫)を覆っている毒針毛に直接触れたり、毛虫の歩いた葉に触れたりして発症します。痒みが強く、毒針毛は衣類を通します。ドクガが集団発生する年があるので要注意です。

アタマジラミ&ケジラミ

アタマジラミは人の頭部に寄生します。痒みを生じます。頭髪に卵を産み付けます。一見フケに似ていますが、手で触っても移動しません。感染から発症まで平均4ヶ月といわれます。幼稚園や小学校などで集団発生することが問題となっています。
ケジラミは、陰毛に寄生します。時に腋毛、睫毛、眉毛にも寄生します。幼少児では頭髪に寄生することもあります。大人は性行為などで感染します。感染から発症まで1・2ヶ月といわれています。
治療にはスミスリンシャンプー(パウダー)などを使用します。

疥癬

ヒゼンダニの寄生で発症します。夜間に強いかゆみがあります。病院や施設などで集団発生することがあります。感染後、約1ヶ月で発症します。腹部、前胸部、四肢の屈側、外陰部、腋窩、臀部、手足に赤褐色の丘疹、結節を生じます。手指に「疥癬トンネル」という線状の皮疹を作り、雌が卵を産みつけます。近年イベルメクチンという内服薬が認可され使用されるようになりました。オイラックスなどの外用薬が併用されます。

脂漏性皮膚炎

顔、頭、わき前の下、胸などのいわゆる脂漏部位にできる皮膚炎です。癜風菌という真菌が関与しているといわれています。フケ症は脂漏性皮膚炎の軽いものと考えられています。癜風菌、ストレス、寝不足、ビタミンB群の不足、ホルモンバランスの崩れ、皮脂の貯留などが悪化要因です。はじめに外用ステロイド剤と外用抗真菌剤を使用します。炎症が治まったら、外用抗真菌剤のみ使用します。痒みなどの症状に応じて、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、抗菌剤、ビタミンB2、B6製剤の内服を併用します。

尋常性ざ瘡(ニキビ)

ディフェリンゲルという毛穴のつまりを取り除く外用薬とダラシンTゲルあるいはアクアチムクリーム(ローション)という外用抗菌剤を組み合わせて治療します。より重症の際には抗菌剤内服や漢方薬の内服を併用します。

接触性皮膚炎(かぶれ)

ウルシやギンナンかぶれが多く見られます。サクラソウ(プリミア)によるかぶれも時々見られます。ピアス、ネックレス、時計バンド、ジーパンのバックルなどによる金属、化粧品、毛染め、シャンプー、リンスなどによるかぶれも多く見られます。かぶれを放置すると、全身に皮膚炎が広がることもあるので要注意です。

アトピー性皮膚炎

毎日のスキンケアが大切です。保湿剤、ステロイド外用剤、プロトピック軟膏などで治療します。必要に応じて抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、漢方薬などの内服薬を併用します。教育入院が必要となる場合もあります。

ジンマシン

ミミズばれのように盛り上がった痒い皮疹です。原因はいろいろです。原因を特定できない場合もかなり多くあります。基本は抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服治療です。重症の場合は点滴を行うこともあります。

皮脂欠乏性湿疹

中高年になると、皮膚を保護している水分や保湿成分が減少します。冬の乾燥する時期に皮膚がカサカサになり、かゆい湿疹がすねや腰などにできます。保湿剤とステロイド外用剤の塗布、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、当帰飲子など漢方薬の内服で治療を行います。

帯状疱疹予防ワクチン(水痘ワクチン)

帯状疱疹と水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスという同じヘルペスウイルスが原因で発症します。免疫力が低下する50歳代以降の方で、帯状疱疹に罹ったことがない人は、帯状疱疹の予防、および帯状疱疹後神経痛の発症を避けるために、水痘ワクチンの接種が有効です。
ワクチン接種により、帯状疱疹、および帯状疱疹後神経痛の発症を完全に防げるわけではありませんが、60歳以上の方において、帯状疱疹では51.3%、帯状疱疹後神経痛では66.5%の有効率で予防する効果があると報告されています(2005年、Oxmanら)。
アメリカでは2006年に帯状疱疹ワクチンが認可され、60歳以上の方に接種が勧められました。さらに、2011年には、接種適応年齢が60歳以上から50歳以上に拡大されました。
現在日本では保険適応はありませんが、保険外自費診療で、帯状疱疹、および帯状疱疹後神経痛の予防を目的として、接種を行う施設が増えています。当院では7000円で接種を行っております。

 

 

以上にあげた疾患は、皮膚の病気のほんの一部です。気になる皮膚症状がありましたら、自己診断の前に、まず皮膚科を受診してください。市販の抗真菌剤で、かぶれを起こして来院されるケースがあとを絶ちません。こじれた病気は、治るまでに時間とコストがかかります。当院およびお近くの皮膚科にまずご相談されることをお勧めいたします。

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